二度目の浮気疑惑(2)それでも守り 許してしまうのは

2 別れの始まりまで

出会い系サイトへの投稿を私に暴かれた夫。

昼休みに電話をかけてきた。

 

心臓がバクバクするのを落ち着かせ、

通話ボタンを押した。

 

 

夫 「借りてたレンタルCD、返却期限て今日までだっけ?」

 

 

…え?

 

…なんて?

 

借りてた…CD…

のはなし…でしたっけ…?

 

 

・・・なんと・・夫は・・・

 

ぜんっぜん違う話をしてきたのだ・・・

 

こっこっ、こいつ・・・!

まさか、ご、ご、ごまかせると思っているのか・・・!

 

もう、どちらかと言うと、私が動揺していた。

 

 

私 「いやいやいや・・・出会い系サイトしてますよね?○○さん。」←サイトのニックネーム

 

夫 「え?なんの話?」

 

サラッと…まぁ…

よくも…

 

シラを切り通すつもりか・・・。

 

私 「バレバレなんだよ!!もう、あんたとは終わりだ!!」

ガチャ!

 

プープープー・・・・

 

 

そして・・私は・・・

 

短い置き手紙を残し、8か月の我が子を連れて家出した。

置き手紙の内容は覚えていない。たぶん大したことは書いていない。

 

ネットで安いビジネスホテルを調べ、電話で「乳児連れでも泊まれますか」と問い合わせた。ホテルの人は快く迎えてくれた。

よし、いざ、初めての家出・・・。

 

泊まったのは、隣のおじさんの咳が聞こえちゃうほど、壁が薄いシングルルーム。

我が子は…いつもと違う所だと分かるのか、落ち着かずに泣いたりグズったり…。

周りに迷惑をかけないよう必死にあやし続け、なんとか寝付いてくれた。

携帯の電源は切ったままにした。

 

あー・・・

なにやってんだろ・・・。

 

むなしくなった。

 

特に考えがあるわけでもなく、ただ家を飛び出した。

飛び出したところで連泊するお金はないし、実家に戻ろうとも思わなかった。

 

《両親には理由を言いたくない》

実家はそもそも『男女の話』を苦手とする家庭だったので、このような踏み込んだ話はしにくかった。

でも一番の理由は、『夫を悪く思われたくない』という気持ちだった気がする。

裏切られているにも関わらず、無意識に周りの人から『夫を悪く思われたくない』と、守ろうとしていたようだ…。

 

その夜は

とにかく頭の中がぐちゃぐちゃだったことに加えて、

一晩中、ラップ音がバシバシバシバシ鳴り続け・・・

 

《人生初の恐怖体験》まで経験してしまうという、

いろんな意味で眠れない夜を過ごしたのだった・・・。

 

 

そして、この騒動の幕引きは

あっさりとしたものだった。

 

次の日、お金も無いのでチェックアウトして帰宅(涙)

夫の居る家に帰宅し、話し合いに。

 

結果…

またしても私の責任にされ

終了ーーー・・・・・。

 

当時の私は、

論破王の夫に太刀打ちできなかった。

 

自分がどんな気持ちになっているのかも、置かれた状況に対する抗議の気持ちも伝えられず…

ただ、泣いて責めるしかできなかった。

 

そして全てうやむやにされ

再び、腑に落ちないまま騒動は収束したのだった・・・。

 

しかし、

こんな事件はまだまだ序の口。

夫のわるさは…

まだまだつづく。

 

追記

さてここで

『騒動は収束』とありますが、

この後どうやって普通の生活に戻るの?と、不思議に思いませんか?

私も思いました。

長くなってしまったので、この話はまた今度・・・

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