昼休みに電話をかけてきた。
心臓がバクバクするのを落ち着かせ、
通話ボタンを押した。
夫 「借りてたレンタルCD、返却期限て今日までだっけ?」
…え?
…なんて?
借りてた…CD…
のはなし…でしたっけ…?
・・・なんと・・夫は・・・
ぜんっぜん違う話をしてきたのだ・・・
こっこっ、こいつ・・・!
まさか、ご、ご、ごまかせると思っているのか・・・!
もう、どちらかと言うと、私が動揺していた。
私 「いやいやいや・・・出会い系サイトしてますよね?○○さん。」←サイトのニックネーム
夫 「え?なんの話?」
サラッと…まぁ…
よくも…
シラを切り通すつもりか・・・。
私 「バレバレなんだよ!!もう、あんたとは終わりだ!!」
ガチャ!
プープープー・・・・
そして・・私は・・・
短い置き手紙を残し、8か月の我が子を連れて家出した。
置き手紙の内容は覚えていない。たぶん大したことは書いていない。
ネットで安いビジネスホテルを調べ、電話で「乳児連れでも泊まれますか」と問い合わせた。ホテルの人は快く迎えてくれた。
よし、いざ、初めての家出・・・。
泊まったのは、隣のおじさんの咳が聞こえちゃうほど、壁が薄いシングルルーム。
我が子は…いつもと違う所だと分かるのか、落ち着かずに泣いたりグズったり…。
周りに迷惑をかけないよう必死にあやし続け、なんとか寝付いてくれた。
携帯の電源は切ったままにした。
あー・・・
なにやってんだろ・・・。
むなしくなった。
特に考えがあるわけでもなく、ただ家を飛び出した。
飛び出したところで連泊するお金はないし、実家に戻ろうとも思わなかった。
《両親には理由を言いたくない》
実家はそもそも『男女の話』を苦手とする家庭だったので、このような踏み込んだ話はしにくかった。
でも一番の理由は、『夫を悪く思われたくない』という気持ちだった気がする。
裏切られているにも関わらず、無意識に周りの人から『夫を悪く思われたくない』と、守ろうとしていたようだ…。
その夜は
とにかく頭の中がぐちゃぐちゃだったことに加えて、
一晩中、ラップ音がバシバシバシバシ鳴り続け・・・
《人生初の恐怖体験》まで経験してしまうという、
いろんな意味で眠れない夜を過ごしたのだった・・・。
そして、この騒動の幕引きは
あっさりとしたものだった。
次の日、お金も無いのでチェックアウトして帰宅(涙)
夫の居る家に帰宅し、話し合いに。
結果…
またしても私の責任にされ
終了ーーー・・・・・。
当時の私は、
論破王の夫に太刀打ちできなかった。
自分がどんな気持ちになっているのかも、置かれた状況に対する抗議の気持ちも伝えられず…
ただ、泣いて責めるしかできなかった。
そして全てうやむやにされ
再び、腑に落ちないまま騒動は収束したのだった・・・。
しかし、
こんな事件はまだまだ序の口。
夫のわるさは…
まだまだつづく。
追記
さてここで
『騒動は収束』とありますが、
この後どうやって普通の生活に戻るの?と、不思議に思いませんか?
私も思いました。
長くなってしまったので、この話はまた今度・・・